経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

藤井聡太八冠! 前人未到の金字塔

羽生善治日本将棋連盟会長は、「八冠達成、誠におめでとうございます。 継続した努力、卓越したセンス、モチベーション、体力、時の運、すべてが合致した前人未踏の金字塔だと思います。 今後も将棋のさらなる高みを目指して前進を続けられることを期待します。」と祝辞を送った。


そもそも羽生氏も、われわれの時代では将棋界に二度と現れないような天才と言われていた人なのだが、そんな天才をさらに超える藤井氏のような大天才が出てくるということは人間の能力の無限の可能性を改めて認識させられる。


そして今回、羽生氏のコメントで「時の運」という言葉を使っていた事が自分には印象的だった。


自分は将棋についてはまったく分からないが、これだけのトップレベルの人たちでも、後から考えると、あれは運だったのかな?ということがあるのかも知れない。


自分も3年前に病気でほぼ死にかけていたが、なんとか生き残ることが出来たのは、幾ばくかの運があったおかげということだと思う。


それが偶然なのか?必然なのか?ただの運(ラッキー)なのか?それとも運命なのか?はよく分からないが、何か不思議な力が働いたような気はするのである。


会社の経営判断もロジックだけで決定できるのであれば簡単だが、実際は答えが出しにくい問題が大半を占める。


勿論、物事の道理とか筋道とかは外す訳にはいかないが、正解が何通りもある中から最終的な決断をしないといけないケースがほとんどである。


例えば、やるべきか?やらないべきか?言うべきか?言わないべきか?という単純なことでも、最終的には経営者の勘と経験に頼り、どちらかを選ばなければならない。


経営者でも危機察知能力が高い人やお金に対する嗅覚が鋭い人たちがいるが、何か特別な能力を持っているはずで、そういう人たちが会社を成長させることが出来るのだと思う。


藤井聡太八冠が今までAIの予想を何度も覆し勝利してきたことは、異次元の特別な能力を持っていることを証明している。


自分には何の能力もないので、せっせと神社に通って運を分け与えてもらうのである。


   皆様の会社が儲かりますように!

     岡崎神社 (京都市)


     おにがわら すねお

食彩の王国

昔から土曜日の朝は、この番組を見るのを楽しみにしている。


食材にこだわる農家や漁師の人たちのところに腕利きのシェフたちが訪ねて、その食材を使って作った料理をその生産者が食べるという番組で、単なる美味しいお店紹介にならないように工夫された番組である。


自分は3年前に病気をして、今は塩分やカロリーなどの食事制限をしている為、残念ながら美味しい料理も星付きのお店も無縁な状態になってしまっている。 ただ、出張に出かけた時は、たまにサンドイッチマンのカロリーゼロ理論を取り入れた食事をすることもある。


そもそも、この番組が好きな理由は、元々食べることが好きというのもあるが、農家さんが何度も失敗を重ねながらこだわりの野菜や果物を一生懸命育てる姿や、漁獲量が減った魚を増やそうと努力している漁師さんの姿が、仕事ってお金だけじゃないよなあ~と改めて思わせてくれるところである。


そして、ある種の職人でもあるシェフが、生産者と食材に敬意を払った料理を作り、その料理を食べた生産者が喜んでくれるという展開は、シェフの技量と共にその精神性も上手く見せることに成功しており、毎回安定の満足度である。


このような仕事に対する姿勢や基本の作業の大切さを、自分の好きな料理を通して学べるのは大変有難いことである。


AIに置き換えることが出来ない仕事はたくさんある。


♪翼を高く広げて

♪羽ばたくその時に

♪1粒こぼれ落ちた実が

♪やがては花になる


  悠久の翼 綺羅



   皆様の会社が儲かりますように!

     おにがわら すねお

M&Aで儲けているのは誰だ?

最近、M&Aを積極的に進め売上を拡大したものの、あえなく倒産したという企業のニュースがあった。


身近でも、こうしたM&Aを積極的に行なっている会社を何社も知っており、背後で金融機関や公認会計士やM&A仲介会社らがお互いの情報を回し合っているのかも知れない。


そして、自分が知っている会社の共通点は、いずれも負債が大きく、何故か決して本業で利益を潤沢に出しているわけではないことである。


しかも、吸収している会社は本業とはまったく関係のない業種の企業で、しかも年商規模の小さな会社ばかりという点も似ている。


ある会社は、年商2億程度の建設会社ばかり3社ほど買っていたが、本業は建設業とは全く関係がないし、その建設会社同士も職種が違うのでシナジーも期待できない。


何が直接的原因かは知らないが、その買収した建設会社に元々いた社員たちがどんどん退職しているらしく、買った側の会社にも建設業界のわかる人間がいないので、大変なことになっていると聞いた。


本当に、買収先の業界のことも知らずに、会社を買うなんてあり得ないと思う。


もう一つの買収側にファンドがあるが、実際にファンドの役員から投資を決定した会社のSWOT分析を見せてもらったことがあるが、あまりにお粗末な分析で絶句したことがある。


つまり、ファンドも実は業界の展望も見えておらず、そこに横たわる本質的な問題もわかっていないからこそ、会社を買収できるのだと思う。


これでも、3年後に株式価値を上げて、他のファンドに売り払う予定らしいが、結局社員をリストラしたり、役員を減らしたりして利益を出すくらいしかできないはずである。


会社もただの金融商品になっている。


物を作ったり、サービスを提供する仕事で儲けることが本来の会社のあり方だと思うが、見かけ上の株式価値を上げ、株を売却して利益を得ることは、企業の本質とは違うと自分は考える。


こういう商売を見てると、桂米朝の口入れ屋という題名の古典落語が頭に浮かんでくる。


他人の物を右左に動かすだけで手数料を取る商売がどうしても性に合わなくて、はるか昔に自分は証券会社を退職している。


M&Aで儲けているのは、大金を使って買収した会社ではなく、おそらく仲介している会社の方である。


   皆様の会社が儲かりますように!

     晴明神社 (京都市)


     おにがわら すねお