経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

人事評価制度の沼③

また人事総務部から呼ばれて、人事評価制度の会議に出席した。


会議室には社会保険労務士が3名いて、会社の部門長を集めての賃金テーブル改定の話だった。


今回、労務士が修正したい点は、新しく作り直した賃金テーブルから大きく外れている社員をどの等級のどの号俸にしたらいいかというものだったが、相変わらず賃金テーブルを変えたり、社員の等級を変えたりすると何がどう良くなるのか説明もなく、そもそもの目的さえもまったくわからない会議だった。 


結局、それぞれの社員を正しく評価するための方法は関係なくて、賃金テーブルの中に社員をあてはめたいだけなので、こういう対症療法的なことをやっても何も解決することはない。


ほとんどの場合、過去に問題を幾度か起こして給料を下げられているか、たまたま上司に気に入られてドーンと給料を上げてもらったかのどちらかであるが、通常給料を上げてやることはできるが、現実問題として給料をいきなり大きく下げることなんて到底できない。 実際、等級や号俸を下げるにしても本人に理由を説明しないといけないし、本人の理解と承諾も必要なのでそんな簡単に変えると言われても現実には難しい。


そもそも中小企業には、様々な年齢、職歴、経験、資格、学歴を持った人が中途入社で入ってくるので、賃金テーブルを作ってもすべての人に当てはまるとは限らない。 むしろそれにあてはまらない優秀な人材を採用しようとしているのであれば、そもそもの話が矛盾している。そして、現在在職している社員と差が出ないように給与や待遇を抑えたら、いい人材が入ってくるわけがないのである。 


おそらく、社労士は新しく作った賃金テーブルにすべての社員(300人)が綺麗に収まったら、いい仕事をしたと考えるのであろう。


この手の人たちは自分の仕事の型があり、その型を押しつけることしかできないので、その会社の本質も見えてこないし、見る能力さえ持ち合わせていない。 よって、社労士が3人集まってもこの程度の仕事しかできないのである。


こんなレベルの仕事に高いコンサルタント・フィーを払うこと自体理解できないが、意外に分かったふりだけしてまったく理解していない経営者が多いから簡単に騙されてしまうのだと思う。 以前働いていた会社でも(自分が入社する前に)某メガバンク系のコンサルタント子会社に人事評価制度の見直しで900万円も払っていた。 そのレポートを読んだが、学生の卒論より薄っぺらく内容もお粗末で、社名だけ変えればどこの会社にも使い回しができる中身だったので、金を貸す代わりにこうした形で手数料を巻き上げる汚いビジネスをしているのか!と憤慨した思い出がある。


今回は、社会保険労務士のことを書いたが、その他弁護士、公認会計士、税理士、行政書士などの士業と呼ばれる職種の人でも、これまで相当な人数の人と関わりがあったが、人間的にも信用出来て、かつ仕事も出来ると思える人とはなかなか出会えていない。


自分の部下も取引先も顧客も考え方も近くて信頼出来る人たちでビジネスを拡げていくのが自分の理想だが、残念ながらまだまだ実現には時間がかかりそうである。 


♪We fall down   


人生って失敗ばかりさ


♪We live somehow 


でもなんとか生きてるよ


♪We learn what doesn't kill us makes us stronger 


でも死にたくなる位つらいことを経験して初めて僕らは強くなれるんだ 


♪Stay along the beneath the path,


母が真面目に生きなさいって


♪never listened when she said


言ってくれてたけど、全然聞く耳を持たなかった


♪Sharp edges have consequences, I


尖った生き方をしていると、大きなケガはつきものさ


♪Guess that I had to find out for myself


それって、自分で経験しないとわからないんだ


 Sharp Edges,  Linkin Park 


   皆様の会社が儲かりますように!

      胡子神社(広島市)
      おにがわら すねお

金利上昇の次に来るもの

円安 ⇒ 金利上昇 ⇒ 資産(不動産)価格低下 ⇒ 建設業ほか関連産業低迷 


金利上昇が進むと、必ず起こることが不動産価格の低下である。


金利が上がると、不動産を購入するコストが上がり、売買が成立しにくくなる。 そうすると、不動産価格は当然のごとく下落傾向となる。


不動産価格が低下すると、高金利によるコスト増で、賃貸収入による利回りが下がるため、不動産市場はさらに低迷する。


売買金額が大きい不動産取引が低迷すると、不動産融資が命の金融機関は業績の悪化具合が大きくなる。


そうなると、銀行の融資基準が上がり、一般企業への資金供給が細ってしまい、倒産・廃業が増える。


本来なら、インフレに強いはずの不動産も、全般的に景気が悪くなると、どうしても不動産価格は下落してしまうことになる。


日本国内では、今だに不動産が動かないと景気は良くならない。 次から次へと新興の不動産業者が現れてくるのは、金融機関が簡単かつ担保面でも安全に融資を増やすことができるからだと思う。 それが日本経済を底支えしてきた面は少なからずあると思う。


いずれにせよ日銀が金利を上げて、円安を是正しない限り景気は浮揚することはない。 


目先の日経平均株価の動きは分からないが、景気浮揚の見通しが立たない中、今後の日本の株価が中期的に上がるとは考えにくい。


NISAに個人の金融資産を誘導したい政府の考えは見え見えだと思う。


   皆様の会社が儲かりますように!

    福徳神社 (東京都中央区)


     おにがわら すねお

日本三大縁切り神社コンプリート!

先月、日本三大縁切り神社の、縁切り榎、伏見稲荷大社、門田稲荷神社を制覇した。


伏見稲荷大社は、かなり前に行っていたが、その時は縁切り神社とは知らず、千本鳥居を見たくて行っただけなのだが、一応コンプリートしたことにしておく。


今の時点で、すぐに叶ったお願いがあるわけではないが、不思議なことに自分の周りで少しずつ変化が起きていることだけは確かである。


すぐに結果が出る人もいれば、少しずつ変化が出て、何度も足を運ぶうちに願いが叶うというパターンもあるらしい。


以前、そうだ会社を辞めよう!という文章を書いたが、今の役員との攻防は、お互い激しさを増しており、こちらの攻撃が有効だった時は、逆に、解雇などの恐れも覚悟しないといけなくなり、胃が痛くなる。 元々勝ち目のない勝負をする人は自分以外あまりいないと思う。


この2ヶ月の間に、縁切り榎は1回、門田稲荷神社は2回行ったのだが、自分の苦悩の深さと弱さの表れかも知れない。


そうした中、自分にとって流れが変わりそうなことが、今日は立て続けに何個も起きた。


そして今は、悩みよりも希望の方が、確実に大きくなっている。


門田稲荷神社の社務所には、色々丁寧に教えてくれるお爺さんがいるので、このお爺さんに会えると願いが叶いやすくなるという話もある。


また今回、そのお爺さんに教わった願掛けの作法は、相手の幸せを願った上で、自分にも新しくいいご縁が出来ますように!とお願いすることだった。 


呪いや恨みを晴らしてくれる神様なんて当然いる訳がないので、当たり前の話として妙に納得できた。


どこも縁切り神社と言われているが、実は縁結びの神様なのかも知れない。


   皆様の会社が儲かりますように!

   門田稲荷神社 (栃木県足利市)


     おにがわら すねお