経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

製造業にはレバレッジの概念はない!

金融の世界では手元にお金がなくても、借りてきて金融商品で運用して簡単に利益を出すことが出来る。


また、個人でも先物取引を行なっている人なら知っていることだが、証拠金を入れたら持ち金の数倍の資金での勝負が可能になる。


こんなことができるのは、金融の世界だけではないか?


トヨタが、来年は生産台数が減少しそうだから、売りから入ってヘッジをしておこうという話など聞いたことがない。


また、逆にこれからインドで500万台売れそうだから、先物で車を作ったことにしておこうなんて絶対にできない話なのである。


どんな製造業でも、需要予測を立て、設備の能力とそれに必要なマンパワーと材料をかなり前から綿密に計画を立た上で準備し、生産に入っていくはずである。


金融は莫大な資金をいとも簡単に調達し、莫大な利益を獲得出来るというだけで、同じ1億円を稼ぐにしても、同じ土俵で勝負しているという感じが全くしない。


お金に働いてもらうと言えば、何となく賢いことをしているように聞こえるが、自分はやはり物を作ったり、サービスを提供する仕事の方が好きかも知れない。


どちらがいいとか悪いではなく、とりあえず金融のレバレッジを無くしてしまった方が、無駄に暴れるお金をコントロールしやすくなって、健全な金融市場と経済環境を維持することができるようになる気がする。(間接的に景気を押し上げる時には有効な面はあるが)


そうすれば、最近やたらボラティリティーが高くなっている債券・株式市場ももう少し落ち着いてくるのではないか?


金融の世界は、映画のMATRIXでネオとエージェント・スミスが仮想世界で戦っているようなものである。


現実世界だけで戦っておけば、ビルも地面も崩れることはない。


   皆様の会社が儲かりますように!

 

 

   三光稲荷神社 (東京都中央区)


     おにがわら すねお