経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

京都の老舗に学ぶ

京都には、100年以上続くような老舗がたくさんある。


和食、旅館、和菓子、着物、和装小物、仏具などなど、京都に行った時にいろんなお店を見て歩くのが楽しみであるが、さらにその歴史を知れば、100倍は楽しめそうである。


過去、自分が行ったお店の中で最も古いのが、「すっぽん料理大市」というお店で、なんと先程HPを確認したら、創業340年と書いてあった。


今から340年前ということは、1683年になり、ちょうど徳川綱吉の時代で、前年の1682年に江戸の大火、1687年には生類憐れみの令が発布されている。


もちろん、全国チェーンとして展開しているわけではなく、京都だけで340年の長きにわたり営業されているのだから、極めることの凄さには尊敬の一言しかない。


なので、いつも京都に行くと、会社を大きくすることよりも、継続することの大切さを感じてしまうのである。


どのお店でも何十年か毎に店主が代替りしながら、技術者である職人さんも継続的に雇用しつつ、お店や会社を維持してきた苦労は計り知れない。


また、明治維新、第二次世界大戦、世界恐慌、石油ショック、バブル崩壊、リーマンショックなどの幾多の戦争や経済危機をもすべて生き抜いてきているわけだから、その経営戦略とか経営理念とか参考にすべきことがたくさんあるのではないか?と常々思っている。


飲食業界で言えば、ゼンショーやひらまつグループのような上場企業と京都の個人経営の老舗を比較すること自体無意味だが、人手不足の今、拡大戦略を取ることは極めて難しく、足るを知るような戦略の方が今の時代に適しているのかなと思う今日この頃である。


もうすぐ猛吹雪が吹き荒れるかも知れないので、じっと小さく縮こまって災難が通り過ぎるまでの貯えを準備することぐらいしか自分には思い浮かばない。


もしかすると、スティーブ・ジョブズが愛した老舗旅館や蕎麦屋を巡って行けば、何か感じるものがあるかも知れない。


そうだ 京都、行こう!



   皆様の会社が儲かりますように!

      俵屋旅館 (京都市)


      おにがわら すねお