経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

できる社員が辞めていく会社

次々と社員が辞めていく会社の特徴


・強烈なワンマン社長、パワハラ社長が経営している会社


・何度もHPを作り変えて、外部に対し自分の会社はいい会社であるというアピールをしたがる。(そんな理想的な会社があるわけがない!)


・固定(みなし)残業制にして、残業代を払わずに長時間働かせようとする。


・何年働いても賞与計算のベースとなる基本給が新入社員の時から変わらない。 その代わりいろいろな手当でごまかしている。


・「会社の愚痴・噂」というサイトにやたら書き込みが多い。


仕事ができる人はスカウトなどでより高い給料を払ってくれる会社に移っていくのが普通であるが、実際の退職の大きな理由は社長や上司からの理不尽な要求や不当な扱いに嫌気がさしたことによるものが多いのではないかと思う。


ただ、給料に関して言えば、他の社員や上司があの程度の仕事しかしていないのに、どうして自分よりはるかに多い給料をもらっているのか!と怒りを爆発させるケースもたくさんある。


こうやって色々な不満が積み重なっていった結果、優秀な人たちはいい転職先を見つけて何も言わずにさっさと新しい会社に移っていくのである。


社員の退職が給料だけの問題であれば簡単に解決できる話であるが、人間関係が原因である場合は少しややこしい話になってしまう。


そもそも会社が社長を頂点として優秀で人望のある役員や部長たちが上層部を固めていれば部下もついてくるが、人格もひねくれていて仕事もまともにできない社長や役員たちが会社の幹部である場合は、まともな社員であればやる気を失い辞めていくことになる。


こういう組織では不思議なもので質の低い社長には『類は友を呼ぶ法則』が働き、似たような程度の低い人間が役員として座っている。 さらにこの役員が類友で質の低い部長たちを引き寄せて、質の悪い会社が徐々に出来上がっていくのである。 (これでもある程度まで会社は成長するので、誰も自分たちが間違っているとは気づかない。)


こういう組織の中で正しいことを指摘する社員はどうあがいても少数派であり、上司から単なる面倒な奴というレッテルを貼られてしまい、他部署に異動させられたり酷い時は降格の憂き目に合ったりする。


社員たちを跪かせて自分たちの方が上だと誇示してみせたところで、自ら見えない敵を量産していることに気づいていない。


こういう社長は滝に打たれようと、霊媒師に悪霊を払ってもらおうと何も変わることはないので、下の人間はいち早く逃げ出して縁を切るにかぎる。


できる限り多くの社員の人たちに気持ちよく会社のために働いてもらうことができたら、自分が儲かるという簡単な理屈を理解していない経営者は社長業なんてやる資格はない。


多くの社員が退職しているにもかかわらず、その原因がわかっていないというか知ろうとしない経営者は意外と多い。


社員と真摯に向き合うことのできる経営者だけが真理に近づくことができる。


The truth is out there. 


フォックス・モルダー


  皆様の会社が儲かりますように!

   豪徳寺 (東京都世田谷区)


    おにがわら すねお