経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

社長の仕事はB/Sの右側にある!

貸借対照表(B/S)の貸方(右側)は、


1.負債 (他人資本)


2.資本金(自己資本)


3.繰越利益剰余金 (自己資本の一部)


で構成されている。


これらは、単純に言えばどういう方法でお金を会社に入れたかを表している。


これを経理の用語ではなく、普通の言葉を使えば、


1.お金を借りること


2.自分のお金を会社に入れること、あるいは他人に出資してもらうこと


3.自分で利益をひねり出すこと


と言い換えることができる。


社長の役目はここにある。


お金を借りたり、出資してもらう為には何が必要か?


将来、利益を出せる合理的な見込みがあることである。できれば過去から現在にいたるまで利益を出している実績があることが望ましい。


社長の使命と会社の目的は会社を存続させることであり、その会社を回すために、『利益』を出さなければならないのである。


実際、普通に会社に利益が出ている時は、銀行も簡単に融資してくれるし、資金調達は誰でも簡単にできてしまうので、平穏な日々の中ではたいして難しい任務だとは感じない。


しかしながら、赤字が連続してしまったり、売上や利益が銀行に提出していた計画にまったく届かない状況が続くと、借入れは一転して難易度の高い任務に変わってくる。 日ごろから銀行の支店長に説明しているので、ある程度の関係ができていると思っていても、実際には非常に厳しい現実に直面することになる。(自分の会社は大丈夫と考えるのはただの都合のいい思い込みに過ぎない。)


こういう危機の時こそ社長の腕の見せ所になる。 あくまで利益が出るストーリーを作り、さらに数字を使って説明しなければ、社員とその家族の未来をつなぐことはできない。


そのために、会社が平和で時間に余裕がある時にB/Sを読む習慣を身につけ、今自分が何をすべきかについて常に考える癖をつけ、危機が来た時のための準備を早めにしておきたいのだ。


なにも机に向かって難しい本など読む必要はなく、ただB/Sを見る回数を増やして、慣れていくことが成功への第一歩となる。


わからないことがあれば、初歩的なことでも社内の担当者や税理士に質問すれば済む話である。 わかりやすい説明ができるかどうかで担当者や税理士の理解力や実力も推し量れるのでどんどん質問攻めにすればいいと思う。


とりあえず、P/L (損益計算書)だけの経営者は早く卒業しよう!



♪Step by step, one by one, higher and higher, Climbing Jacob's ladder! ♪


一歩また一歩、一段また一段、高みへさらに上へとヤコブの梯子を登る


 Jacob's Ladder,   Huey Lewis & The News 


   皆様の会社が儲かりますように!

             御金神社(京都市)


            おにがわら すねお