経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

経営企画室って必要?

中小企業に経営企画室って必要なのでしょうか?


中小企業で経営企画室がきちんと機能している会社なんてごく僅かのような気がします。


それは、役員たちが自分自身で考えずに、部下にすべて放りなげていることに起因しています。


そして失敗したら担当者の責任にして逃げてしまいます。


仕事もせず責任感のかけらもない役員たちは確信犯なので、それを余計な正義感をもって指摘してしまうと大変な目に遭ってしまうので要注意です。


経営企画室の定義:


無能で見栄っ張りな社長が大企業の真似をして作ってしまう組織のこと。


また、高学歴の人材を部下に抱えることで相対的に自分の価値が上がると思い込み、銀行などの社外に自慢したい衝動を抑えられない器の小さな社長が作りたがる部署のこと。


部署を作ってみたものの2~3年して金だけ使って何も成果が出ないことに気づき、人材を入れ替えるが、あとから入社してきた高給取りの担当役員が会社の業務について何も知らないくせに余計なことをして、会社全体の士気を下げてしまうケースが多い。


配属される人のパターン:なぜか仕事のできない人を採用・配属してしまうケースが多い


・創業者の息子(現場や営業経験ほとんどなし)


・高学歴の元大手経営コンサル出身者(2~3年おきに転職を繰り返している)


・大手銀行出身者(支店長経験なし)


・大手メーカー出身者


経営企画室が行う主な施策


・組織変更、職務管掌の再定義


・経費精算システム、勤怠管理システムの導入


・SFAやCRMの導入検討


・人事評価制度、就業規則、賃金規程等の変更


・銀行から提案されたM&A案件の検討(本業と関係ない業種の会社を買ってしまうパターンが多い!)


・社内サーバーの使用状況調査と変更(IT関係全般)


やっていることは基本的にはどの会社でも当てはまることであり、物(システム)を購入することばかりで頭を使わず仕事をやった風に見せる人たちが多い。 予算化するための稟議書作成やベンダーからの見積もり比較で時間をうまく潰している。


悲惨なのは社長はじめ役員たちがこれに同調して毎日のように会議を繰り返し、ああでもないこうでもないと話し合うのが仕事だと勘違いしていることである。


会社にとって一番大事なことは何か?を理解していればこんなことに時間もお金も使わないと思うが、大体においてこうしたことに意見する人材はとうの昔に会社を去っていると思われる。


ワンマン社長の会社はなかなか問題の本質を見つけることができず、軌道修正が遅れてしまうので特に注意が必要であろう。


銀行や税理士などの外部関係者は絶対に余計なこと(会社にとって役立つこと)は言わないので、心のどこかで彼らに頼ったり期待することは絶対にしてはいけない。


最後は自分の判断力を磨いていくしかない。


皆様の会社が儲かりますように!!


     晴明神社 (京都市)


     おにがわら すねお