経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

中小企業特有のルール

大企業から中小企業に転職しても、何かが合わなくて早々に退職してしまう人が多い。 


実際、定年間際に大企業から中小企業に転職して、あと5年は気楽に過ごせると思っていたら大間違いである。


中小企業独特の文化やルールが存在していることを知らずに入社してくると、大変な目に合うので、心して転職してくる必要がある。


もしも入社した企業をすぐに退職してしまうと、収入がなくなってしまい、60才を過ぎての転職も厳しく、最後の人生設計が大きく狂ってしまうので安易な転職は要注意だ。


1.早く入社した方が上!


まず、中小企業の社員は、早く入社している方が、立場的に上という考え方をしている人が老若男女に関わらず多い。


特に、役職が自分よりも上で中途入社してきた人間に対しては、舐められたくないという気持ちが先行するのか、妙な距離感で接してくる。 そして、時間の経過とともに、使い物にならないといった悪口を言い始めるのである。


これに対し、大手企業から中途で入社してきた人も、自分もマウントを取りたいがために、自分が在籍していた上場企業の名前を出し、前職ではこうだったとか偉そうに言うものだから、完全に孤立していくパターンにはまっていくのである。


こうなってしまうと、相互理解は不可能となり、次第に両者の溝だけが目立つようになる。


そして、1年か2年も経たないうちに、役員候補で迎えられた筈なのに、いつの間にかお払い箱になってしまっているのである。


余程、社長に対するおべんちゃらが上手ければ、子会社の社長あたりで残してもらえるかも知れないが、なかなか難しいことが多い。


2.常識は会社によって異なる!

大企業で身に付けた常識にこだわっていると、腹が立つだけなので止めた方がいい。


今の会社でも、大事な顧客が訪問してきた時に、こちらの役員が先方の社長を応接室の下座に座らせて話を聞いていたのには、心底驚いてしまった。


こんなことが、日々色々な場面で遭遇することになるので、ある程度大きな心で見てあげる度量が必要になる。


プロ野球やJリーグのサッカーと同じく、日本やそのチームの考え方や習慣を理解する努力をした外人選手が成功しているように、その企業に入ったら、出来る限り順応する心構えが必要だと思う。


中小企業で働くということは、外国で働くぐらいの心構えは必要だと思う。


その業界や会社の企業文化に適応できる人が、転職しても活躍出来ることになる。


ただ、社長の方だけ向いて仕事をしている人については、下の社員たちもよく見ているので、まずは社員の方を向いて仕事をするのが正解だと思う。



   皆様の会社が儲かりますように!


      日本橋七福神③

     椙森神社 (恵比寿神)

       東京都中央区


     おにがわら すねお