経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

役員が2人退任して、会社は過去最高益達成!

前期の決算は、高い報酬をとっている役員(社長と取締役)が2人辞めてくれたおかげで、史上最高の利益が出たという笑えない結果になった。


正確に言うと、3年前からこの2人の役員以外に3名の役員が辞めているので、退職金を支払ってはいるものの、3年前から比べると単純な固定費として5人分の役員の経費が浮いた格好となっている。


過去最高益と言っても、余分に5000万円の利益を出す為に2億5000万円の売上(粗利20%)を新たにとってきたわけではなく、2名の役員が辞めてくれただけのことで会社としては何か努力した結果というわけではない。


固定費を減らせば、会社に利益が残るという単純な話だが、通常は売上原価の労務費や販管費の中の営業マンや事務員の給与を下げたり退職させたりして、これまで自分たちの経営失敗の責任をすべて社員に押し付けてきたという側面がある。


現実に現場の作業をしてくれる社員や営業で売上をとってきてくれる社員がいなければ、会社は回っていかないので、最初に給料を下げるのは社員であってはならない。 むしろ、経営判断を間違えた役員が責任を取って役員報酬を返上すべきではないか? 


事実、取締役会で経営上の重要な決定でもするのかと思えば、1年中会議ばかりやっていて、生産的なことはほとんど何もやっていない。 逆に自分の存在意義を誇示したいのか、現場の仕事にケチをつけて遅らせてしまうことが多く、どちらかと言えば会社にとってお荷物でしかない。


過去数十年にわたり、会社の成長に貢献してきたことは認めないといけないのだが、ここ数年あまりにも経営判断が不適切だったり、何故か経営全般の知識も経験も乏しかったりするので、どうして役員になれたのか分からないような人が多い。 


よって、そのような役員が辞めたからといって、会社の経営に何の支障が出ることもなく、むしろ社内の重苦しい雰囲気がなくなり、みなが伸び伸びと仕事ができるようになっている。


ただし、会社にダメな役員がいなくなったからと言ってすべてが解決するわけではなく、社員の方にも面倒な人間が多いという現実がある。


以前にも書いたが、類は友を呼ぶという法則が働いて、役員が自分たちと似たような人種を集めてしまうので、どうしても緩い組織になってしまうのである。


前期は利益が出たが、今期は赤字になる可能性が高い。 これまで経費は下がってきたが、それ以上に利益が稼げなくなってきているということである。


自分たちの会社は潰れないと考えている社員が多いが、役員が辞めて出た利益が現在の会社の本当の実力を表しているものではないことを早く理解すべきである。


♪絵に描いたパレードの後には


♪うつむき加減のショータイム


♪叫んでも終わらない


♪僕たちのtruth


♪ダメージはいつもイメージを


♪求めるloser


♪それだけにmaybe,maybe


♪私達何か叫び足りないの


 裸の王様、 LOVE PSYCHEDELICO 


    皆様の会社が儲かりますように!

      貴船神社 (京都市)
      おにがわら すねお