経営の風を読む 『風は西から♪』

中小企業経営は理論と実践!あとは少しの運を味方につけるだけ!

傾く会社の定点観測

先週、今後の売上見込みの進捗状況を確認する営業会議があった。 毎月、すべての部門の部長が出席し、社長が議事進行を行う会議なので、社内でも重要度の高い会議になる。


これは毎月20名前後の主な幹部が出席するWeb会議であるが、社長自らが会議の10分前にTeamsを開いて会議の準備をしているにもかかわらず、先週は5分前で社長と自分を含めて4名しか入室していなかった。 さらに1分前でようやく7名が入室してきて、3名が1分遅刻、残り8名が営業等で欠席という何ともしまりのない会議となった。


それでも、ちょうど1年前に就任して経営経験の浅い社長は、怒る事も注意さえすることもなく淡々と会議を進めていたが、自分からすると考えられない光景だった。


自分が主催する会議では5分前の入室を求めており、部下が上司を待たせることなどあり得ないし、それが社外の打ち合わせや営業で顧客を待たせることなんて以っての外としか言いようがないので、社員には常に時間厳守を徹底することを求めている。


また、社員が会議に遅れたり、1か月前から日程が決まっている大事な会議に出席しないということは、社員が社長や会社を舐め切っているということにほかならないので、こちらとしては人事考課の判断材料として使わせてもらっている。


このような規律を守らない社員が多い会社は以下のような特徴が見られる。


1.社内の清掃や整理整頓が行き届いてなく、オフィスがなんとなく薄暗く汚ない。


2.あいさつをしない。言葉遣いを知らず、基本的に無礼である。


3.部下が平気で上司の足を引っ張ったり、他の社員に対する悪口や告げ口が多い。


4.時差出勤やリモートワークなど従業員にとって都合のいい規則ばかりを作りたがる。


5.やったふりしかしない営業ばかりなので売上が落ちてくる。


6.役員や上司が大事な仕事から逃げて無駄な会議ばかりで時間を消費しているので、部下も同じように手を抜くようになる。


そもそもこの会議は営業会議という名称であるが、これからどうやって売上を増やしていけるかという話は一切しない。 ただこの案件が取れました、取れませんでしたという報告のみで終わっている報告会である。


前期までで大型案件の受注は完全に終了し、現時点において今年と来年の大きな案件の受注予定はほぼゼロの状況である。 それならば、いかに小さな案件を積み上げていくしかないところだが、経営陣も営業サイドも一切それは考えていないし、動こうともしていない。


会社としては、利益を稼げる部門にどれだけ優秀な社員を配置できるかで、成功の確率が決まってくる。 会社には、スーパースターは必要なくて、コツコツと真面目に働いてくれる人たちが必要なのである


そして、その成功の第1歩こそがあいさつをすることである。 あいさつをすると自然に社員の間の関係も良くなり社内の雰囲気も明るくなってくる。 そうすれば、いろいろな会話が生まれ、売上や利益が増えることにつながってくるのである。  


こうした簡単なことでも意外と出来ていないことは社内にたくさんある。


最終的には、このように規律を維持するための簡単なステップを1つずつクリアしていくことが成長への近道になる。


規律の欠如が、「千丈の堤も蟻の一穴から」とならぬよう心する必要がある。


♪I'll fight and defend


戦いそして守り抜く


♪Yeah, yeah


♪keep holding on 


歯を食いしばって耐えるのよ


♪’Cause you know we'll make i through, we'll make it through


私たちならやり抜くことができるわ、絶対にできる


♪Just stay strong


とにかく強い心で立ち向かうのよ


  Keep Holding On,  Avril Lavigne



   皆様の会社が儲かりますように!

      宝筐院(京都市)


      おにがわら すねお